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お酒を休止してから5ケ月が過ぎた。禁酒や断酒ではないので、気が向いて飲みたいと思えばいつでも飲める状態を続けている。
もともとはダイエットが目的だったが、お酒を飲まなくても体重は減らなかった。その意味ではお酒の休止は意味がなかった。
5カ月間の飲酒休止で判ったことは、お酒がなくても特に問題がないということ。お酒を飲むことで得られる解放感や友人と飲み交わす楽しさはないが、コロナ禍でそうした機会もなくなっているので不自由を感じない。
ところで若い人を中心に「ソーバー・キュリアス」という、あえてお酒を飲まないという人が増えているらしい。ソーバーというのは素面という意味で、素面でいることを楽しむという新潮流なんだそうだ。
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酒類の販売量も年々減少していて、特にビールの消費量は最盛期の3分の1まで減少し、かわってリキュール類が増えているのがわかる。
一昔前は「とりあえずビール」で宴席がはじまったものだが、最近はチューハイやサワーといったリキュール類で乾杯することも確かに多くなった気がする。
お酒を控える人が増えたのは、健康志向の表れでもある。それは喫煙習慣にも表れている。男性の喫煙率の減少は目を見張るものがあって、かつては90%近くあった喫煙率は20%台にまで減っている。
飲酒率もこれから先徐々に減っていくように思う。
10月1日からさまざまな食料品や飲料が値上げされる。ビールなどのアルコール飲料も6-10%値上がりするようで、これを機にソーバーキュリアスを実行する人が増えるかもしれない。
習慣としての飲酒ではなく、生活を彩ったり、人との潤滑油として嗜むのがお酒との正しい付き合い方なのだろう。
それにしても30歳から40歳代に、浴びるほどお酒を飲んだ時期があったが、あれは何だったのだろうか。