ウクライナの都市オデッサ沖の黒海を航行していた愛媛の船会社の貨物船「ナムラ・クイーン」がロシアのロケット弾を受け、フィリピン人乗組員が負傷したと報道された。
誤爆ということなのだろうが、撃たれたほうはたまったものではない。
ウクライナでの誤爆で最も悲劇的なのは2014年にオランダのアムステルダム空港を飛び立って、マレーシアのクアラルンプールに向かっていたマレーシア航空の旅客機が撃ち落された事件だ。
乗客乗員合わせて298人が犠牲になっている。このうち3人はフィリピン人だった。
今回の貨物船の乗組員は船長以下20名全員がフィリピン人で、幸いけがの程度は軽かったようだ。
商船三井のホームページによると日本の外航戦隊の船員5万5千人のうちフィリピン人の占める割合は75%に達している。
つまりフィリピン人がいないと日本の海運業はなりたたないということだ。
フィリピンでも職業としての船乗りの人気は高い。なんといっても給料が高い。年収が1000万円を超える人も多いそうだ。フィリピン人の平均年収が35~36万円なので船員を目指す人が多いのも頷ける。
今回は軽傷で済んだようだが、安全な航海を陰ながら祈っています。