中国の傍若無人ぶりはどんどんひどくなっている。
フィリピンがアメリカとの間ですでに結んでいる協定を強化し、新たに米軍が利用できる拠点を4つ加えたことに反発し、アメリカのようないじめっ子をアジアに引き入れることは間違いだと中国の駐フィリピン大使が公開の場でいったそうだ。
それだけでなく、「台湾にはフィリピンのOFW(海外で働くフィリピン人)が150,000人もいるが、万一の時にその安全が確保できなくなるぞ」という脅迫までしたという。
中国本土から遠く離れた南沙諸島に勝手に人工島をつくって軍事基地を置き、自分たちの領海にフィリピをの船は勝手に入るなというだけでなく、フィリピンの漁船を追い回したり沿岸警備船にレーザー照射をするなでやりたい放題だ。
日本に対しても尖閣諸島の日本の領海をほぼ毎日領海侵犯している。
数日前には、中国が打ち上げるロケットが落下する可能性があるという理由で、日本の排他的経済水域に勝手に飛行・航海禁止区域にすると宣言した。禁止区域にできるのは日本だけで中国には何の権限もないにもかかわらずだ。
明らかに中国は世界の安定を損なう脅威だ。
台湾は中国の一部だから内政問題なので、台湾について中国の意に染まらないことを外国が言ったりする内政干渉だともいっている。
中国本土で中国共産党と国民党が戦い、敗れた国民党が大陸から追い出されて台湾に渡ってつくった国が中華民国だ。
中華民国は国家としての要件をすべて備えた独立国だ。したがって中国の言うような内政問題にはあたらない。
いずれにせよ急激にに力を持った中国が、力で周辺の国に対して傍若無人な態度をとるのは間違っている。
ここ数年「戦狼外交」という名の強硬外交を展開している中国だが、どうも「弱い犬ほどほく吠える」という言葉を知らないようだ。
追記
日本に新たに着任した中国大使は、日本が台湾有事は日本有事だという認識を持っていることに対して、その考え方では「日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」と述べたそうだ。これも中国の考え方にくみしないなら日本人は中国によって殺戮されるだろうと言っているに等しく、まさに脅迫だ。
ある人がこの発言は「やくざ」と一緒といっているが、「やくざ」は義理と人情と仁義の世界で生きている。しかし中国政府には義理も人情も仁義もない。最低の無法者が今の習近平の中国だ。