わが家の公用語

フィリピンの国語はフィリピノ語で、英語は公用語ということはよく知られている。
ただ、もともとたくさんの島で構成されているので、地域によってかなり言語が違う。
妻が生まれたセブ島はセブアノ語、マニラのあるルソン島はタガログ語が代表的だが、細かくいうと100近い言語があるといわれている。
ちなみにセブアノ語とタガログ語はフランス語とドイツ語くらい違うらしい。

フィリピノ語はタガログ語をベースに作られた人工の言葉だ。
フィリピンの授業はフィリピノ語と英語で行われるが、理数系の教科書は英語だそうだ。

大学入学試験は英語で行われるので、高学歴の人ほど英語が堪能だ。なので英語の運用能力がフィリピン社会での階層を示すといわれている。

富裕層は家庭でも英語しか使わないという。もっともスペイン系や華僑といった大金持ちの家庭ではいまでもスペイン語や中国語らしい。

だから富裕層の子弟の中にはフィリピノ語が苦手で、大学の国語の授業の初級から習う学生もいるという。

我が家の場合、妻の母語はセブアノ語だが、私は全くセブアノ語はわからない。妻から時々教えてもらうが3分もしたら忘れてしまう。なので英語がメインで、ときどき日本語の単語が混じるという言語環境にある。
とはいっても私の英語は中学生レベルなので、意思の疎通がむつかしいことが結構ある。

妻は時々セブ島の姉や子供たちとビデオコールをしているが、セブアノ語なので何をしゃべっているのは全くわからない。
子供たちもまだ小学校低学年なので英語は習い始めたばかりだからほとんど会話にならない。
私のことを「ダディー」と呼ぶくらいだ。ちなみに父親のことを「ダディー」と呼ぶのはフィリピンでは上流階級らしい。

フィリピン移住したら、日常会話レベルの英語力は必要だ。いまからセブアノ語を覚えるのは大変だがちょっとした挨拶や「これいくら?」など旅行者レベルは覚えないといけないと思う。
子供たちに日本語を教えるのはもっと大変だ。
となると我が家の公用語は英語ということになる。

子供たちは学校で英語を習うので心配はいらない。問題は私だ。
すこし本腰を入れて英語の勉強をしていこう。

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