アサリよ、おまえも中国産か

熊本産という表示だったのが実は中国産だったアサリ。報道があって一時期スーパーから姿を消していたが中国産と表示されて売られていた。

産地偽装というのは以前からあるのでそう驚きはしないが、海産物でよく購入していたものなのでだまされたと思った。

スーパーで買い物をするときにはどこで獲れたか確認しながら購入している。それは獲れた場所によって味が違うものがあるからだ。
たとえばホタルイカは富山産と兵庫産では明らかに違う。
アサリも熊本産のものと北海道産のものは貝の種類が違うのではないかと思うほど味が違う。
今回問題となったアサリは小ぶりではあったが熊本産のものと私には区別がつかなかった。

アサリの場合、最初に獲れた場所が中国でも熊本の漁場に撒いて一定期間育てたもの(これを畜養という)を熊本産としても法律上は問題ないらしい。
ところが最近は一度も熊本の漁場に撒かないものを熊本産のアサリとして販売していたようだ。

私はアサリの酒蒸しが好きで、スーパーで売っているアサリでは小さすぎて不満だった。
小ぶりのアサリしか売っていないので、関東の人はアサリは味噌汁でしか食べないのかと思っていたがどうもそうではなかったようだ。

日本で育てていないので大きなアサリになりようがなく、小さなアサリしか流通していないということなのだろう。

スーパーで熊本産と書かれたアサリを好んで買っていたのは、小学生のころ有明海や天草の海で潮干狩りをしてアサリを獲っていたからだ。
熊本産のアサリを買うたびに小さい時の記憶と海の景色が心に浮かんでいた。
それだけに今回の産地偽装には裏切られたという感情が強い。

本当の熊本産のアサリが店頭に並ぶまでは、当分アサリの酒蒸しとはお別れだ。残念ではあるけれど。

それにしてもなんでもかんでも中国産でよいのだろうか。

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