セブも見習ってほしい

12月19日夜。日本航空のLCC子会社ZIPAIRが26人の客と14トンの貨物を載せて成田空港からホノルルに向けて飛び立った。

日本人にとってハワイは人気の観光地で、2018年にハワイを訪れた日本人は157万人で、アメリカ本土からの観光客637万人についで堂々の2位。3位のカナダが53万人なので外国人ではトップ。

近年は中国人の観光客が世界を席巻しているが、ことハワイに関してはまだまだ日本人観光客が多い。ただしハワイで買い物に使う金額は、中国人の半分くらい。とはいっても爆買いとまではいかないようだ。

日本人がハワイ好きなのは、最も近いアメリカだからという説もある。それに東京から7時間半という飛行時間は、アメリカ本土やヨーロッパまでの10時間以上に比べると短いし、何より気候がよい。

リゾートとして家族で行っても安心だし、なにより日本語が少しは通じるところもポイントが高い。

そうはいってもコロナの感染数と死亡者はアメリカが世界で一番多い。

ジョンホプキンス大学のサイトで調べるとホノルルの感染確認者は17,178人(検査数1,752,710人。ちなみにホノルルの人口は82万人なので一人が何度か検査しているようだ)。亡くなった人は218人。

日本は検査数438万人のうち感染が確認されたのは201,933人。亡くなった人は2,893人だ。

公表された数を見る限り人口当たりの感染確認者は日本が圧倒的に少ない。ただ日本の検査数は非常に少ないので実際の感染者はもっと多いはず。

ハワイは年間1000万人の観光客を受け入れている。日本に来る海外の観光客は3200万人。あの小さなハワイが受け入れている観光客はとんでもなく多いことになる。
それだけにコロナ禍によるダメージはとてつもなく大きい。

そんな事情もあって、11月から日本人観光客について事前検査で陰性が確認されている場合、ハワイでの2週間の隔離を免除することになった。

今回ZIPAIRが成田ホノルル便を出したのは、こうした動きを見てのことだ。

気になる運賃は片道19,800円から、ビジネスクラス相当のフルフラットシートが59,800円と激安だ。

加えて出発時と帰国時のPCR検査のセットが39,800円だそうだ。

感染は気になるが、運賃を含めても往復8万円程度で済むなら行ってみたいと思う。おそらくホテルも割安なはず。
もっとも観光客は少ないのでちょっと寂しい旅行になりそうだが、のんびりと過ごすなら問題ない。

セブ島はというと、いまだにフィリピンの入国制限は続いていて、全く先が見通せない。

こうしたハワイの動きをみて、セブ島も観光客をそろそろ受け入れても良いのではないかと思うが、どうだろうか。

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