セブ島に新しい産業を

セブ市商工会議所の評議会員で新たに設立されたクリエイティブ協議会会長のバンガニバン氏が、2030年までにエンターテインメント産業の売上げ規模をを300億ペソにすることは十分に達成できると表明したそうだ。

日本ではセブ島というとリゾートアイランドや英語の語学学校などが有名だ。こうした観光業やサービス業だけでなく実は主に輸出向けの製造業も大きな産業だ。日系企業も多く、半導体や電子部品のミツミ、プラモデルのタミヤ、そしてセブ島の西海岸バランバンには年間30隻の造船能力を持つ日本の常石造船所などがある。

近年セブが力を入れているのがコールセンターなどのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)で、セブ市の経済特区ITパークにはこうした企業の入る真新しいビルが立ち並んでいる。
ただ、こうしたコールセンターの業務は今後AIに置き換えられていく可能性が高い。
そんなこともあってか、新しい産業としてクリエイティブ産業を育てていこうというのがバンガニバン氏の主張だ。

クリエイティブ産業はアニメ、ゲーム開発、映画、音楽を中心としたオリジナルコンテンツをソーシャルメディアを通して世界に発信することで30億ペソの売上げを目指すそうだ。

カラオケやダンスなど、とにかく楽しいことが好きなフィリピン人にとって、こうしたクリエイティブ産業はあっているように思う。
セブ島がハリウッドやボリウッドについで、セブウッドになる日もそう遠くないのかもしれない。
個人的にもそうなるといいと思った。



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