チャイルドシートが義務化

2月2日に発効した「自動車児童保護法」でフィリピンではチャイルドシートが義務化された。
実際には移行期間が3ヶ月から6ヶ月あるが、それ以降はチャイルドシートを使用しないとペナルティがある。

法律では子供をフロントシートに座らせることが禁止され、後部座席ではチャイルドシートが義務化される。対象は身長が150センチ以下の12歳未満の児童。

ペナルティーは1回めの違反が1,000ペソ、2回めが2,000ペソで3回目は5,000ペソとなる。

日本の場合6歳未満が対象で、罰金はなく違反点数が1点つくだけだからフィリピンの方が格段に厳しい。

対象となる車は自家用自動車で、トライシクルやバイシクルは対象外。
公共交通機関のバスやタクシーは今後調査して決めるらしい。

子供たちを交通事故から守ることは大切なのは言うまでもない。
トライシクルもかなり危険だと思うが、これも公共交通機関と考えれば今後の調査で検討されるのだろう。

妻の実家は、セブ市から山を越えたピナマガハンなので兄弟たちが運転する車で移動する。
街中が渋滞していることもあり、郊外に出ると結構なスピードで走る。セブの場合、車だけでなくバイクやトライシクルが入り乱れて走っていて、方向指示器も出さないものの多く、かなり危険だ。だからチャイルドシートの義務化は悪いことではない。

ブログなどを読むと、ちゃんと違反を取り締まれるかどうかは疑問というのが大方の意見だ。
法律はできたが運用は難しいということらしい。

チャイルドシートの価格もネックになりそうだ。
安いものだと5,000ペソくらいだが安全性についてはわからない。
海外で作られたしっかりしたものだと25,000ペソというから一般のフィリピン人の1ヶ月の給料に相当する高価なものだ。
子供の数が多ければ複数用意することになり、親にしてみれば頭の痛い問題だろう。

フィリピンに移住したら自動車は必需品なので、チャイルドシート問題は私にも大いに関係がある。
移住するまでにリサイクルで手に入るようになっていることを望むばかりだ。



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