フィリピンの住宅事情について(2)

外国人がフィリピンで家を買う場合、コンドミニアムやタウンハウス(長屋式の家屋でコンドミニアムと同じ取扱いになる)の所有権は認められている。
いっぽう土地を外国人が購入することはできない。

うちは妻がフィリピン人なので土地を買う際は妻名義としている。

セブ島の不動産情報を見ると、郊外のサブディビジョンと呼ばれる分譲住宅地は戸建てだけでなくタウンハウスも一緒に販売されている。

自分の名義で購入するなら、こうしたタウンハウスもねらい目だと思う。
ただしベッドルームは2つか3つまでなので核家族むけだ。

うちはすでに土地は買っているので家を建てることになる。
土地は妻名義だが、家の所有権は外国人の名義にできる。

フィリピン女性と結婚してフィリピンに家を建てた際の所有権について、何かの時を考えて家だけは自分名義にしておいたほうがよいというアドバイスがネット上にあふれている。

うちは家の所有権も妻名義にする。
理由は簡単で、妻や子供たちが安心して住めるための家だからだ。

ネットで売買されている物件にはサブディビジョン内の新築分譲住宅か中古の一戸建てが多い。
いずれも土地代込みの価格なので建物の価格がどのくらいかわからない。

もちろんどのような家を建てるのかで価格は大きく違うだろう。
うちは4人家族だからベッドルームは最低3つだが、妻はゲストルームが必要だと言っているのでベッドルームは4つ。バスルームは最低2つ。リビングにダイニング、キッチンとサニタリー。となると少なくと120平方メートルくらいの家になる。

フィリピンの住宅は鉄筋コンクリート造りで、下の写真のように鉄筋コンクリートで柱を作り、壁はブロックにするのが一般的だ。

日本のように木造にしないのはシロアリ天国ともいわれるように、シロアリがどこにでもいるからだ。
日本のシロアリは土の中に巣を作るので床下からの侵入を防げばよいのだが、フィリピンのシロアリは飛んできて木材にとりつくので防ぐのが難しい。
ところでシロアリは蟻の仲間ではなくゴキブリの仲間らしい。
だから木造住宅だと数年でだめになる可能性が高い。

そんなこともあってフィリピンでは鉄筋コンクリートブロック積み工法の家が一般的だ。

ブロックの上にモルタル処理をして、その上からペンキ塗装をしている家が多い。屋根は最も簡単なのはトタン屋根だが、耐用年数を考えると瓦(フィリピンの場合はコンクリートに塗装した瓦が多い)を載せる。

素材によって建築費は変わってくるが、大体平方メートル当たり15,000ペソから20,000ペソが相場らしい。
仮に120㎡の家だと1,800,000ペソ~2,400,000ペソ。日本円で500万円くらいだ。

建築素材の違いがあるので比較は難しいが、120㎡は36坪強。坪単価50万円とすると1800万円だから4分の1くらいの金額だ。
これに内装家具や付帯設備も必要なので、だいたい日本円で700万円くらいの予算があればよさそうだ。


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