フィリピン株への投資を検討中

資本主義社会でお金を増やすには大きく二つの方法がある。ひとつはビジネスを立ち上げ育てることで財産を築くこと。もうひとつは資産を株式や債券、不動産などに投資して利益を得ること。

起業してビジネスを軌道に乗せ利益を生み出していくには、それなりの資金や知識・経験、アイデアだけでなく多くの人の協力が必要だ。なにより顧客を開拓あるいは創造すること、つまり市場に受け入れられるかどうかが成否のカギを握る。さらにそのビジネスを継続させていく力がないと大きな発展は望めない。

こうした条件をクリアするには強い意志と努力、そして運も必要だ。だから一般の人が起業で成功するのは並大抵ではない。

いっぽうで投資は資金さえあれば誰にでもできる。もちろんリスクはあるが、自分で起業することに比べればたかが知れているし、投資先さえ間違わなければそれなりにお金を増やすことは可能だ。

株式投資は、売買を繰り返すことで短期利益を狙うような投機を別にすれば、その会社の将来に自分のお金を託すことで、資本家としてその果実を配当金として受け取ることができる。
消費者に商品やサービスを提供する会社の株をもっていれば、自分が商品やサービスを購入することで、自ら利益に貢献できるだけでなく、たとえ額は小さくても自分の利益としてもどってくる。

これまで私は投資信託の商品を買ってきたし、これからも買い続けるつもりだ。
株式投資をしてこなかったのは、まとまった購入資金が必要だったことだ。日本の株式の最低購入単位は少し前まで1,000株単位でないと買えなかった。100株単位で買えるようになったのは2018年10月からだ。
たとえばトヨタの株の最低購入価格は216,300円。ユニクロ(ファーストリテイリング)に至っては7,623,000円ないと購入できない。つまり日本の株式はある程度の資金がないと購入できない。まして分散投資するには相当な資金力がないと無理だ。

その点フィリピンの株式は1株からでも購入できるそうだ。しかも一株あたりの金額も安い。たとえばアヤラ財閥の株式は575ペソ、サン・ミゲルが106ペソ、銀行株のBDOは120ペソだ。
もちろんある程度の配当を得るには、まとまった株を持っておく必要がある。

フィリピン株の購入を検討しているのは、購入の敷居が低いだけでなく、フィリピン経済の成長が見込めることがある。
そしてもうひとつ、株を購入し運用するのを子供たちに見せることで、子供たちの金融リテラシーを高めたいと思うことだ。

資本主義社会において、持てる者と持たざる者の差は大きくなっている。
ただでさえ貧富の差が大きいフィリピンで、将来にわたってお金の苦労をせずに生きていくにはお金に対する知識は重要だ。
残念ながら私の両親は金融リテラシーとは無縁だった。だからというわけではないが、私の金融リテラシーは低かったし、いまでも高くない。それだけに子供たちには同じ苦労をさせたくない。

そんなこともあって、フィリピン株を購入し、自分も学習しながら、その経験を子供たちに伝えていくことで金融リテラシーを高めていきたいと思っている。

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