先日セブンパークアリオ柏のスーパーでオーストラリア産のシチュー用の牛肉が美味しそうだったので、ハインツのデミグラスソースの缶詰と一緒に買った。
それで一昨日の夕食はビーフシチューとなった。
ビーフシチューを作るのは初めての妻だが、料理好きなこともあってとても美味しい出来だった。
今回はハインツの缶詰を使ったのが、その缶詰を開けたときのことを妻が話し出した。
缶を開けたとたんに「きゅうり」だと思ったという。
意味が解らなかったので「胡瓜?」と聞くと、いつも私が好きで食べている「ライス&きゅうり」だという。
確かに最近は自宅でぬか漬けの胡瓜を作って食べているが、それがデミグラスソースと結びつかない。そもそも濃い茶色と緑では共通点は逆立ちしてもない。
よくよく聞くと「きゅうり」は胡瓜ではなく 「curry」のことだとわかった。
たしかにビーフカレーとビーフシチューは見た目はとてもよく似ている。ようやく納得できた。
curryは日本ではカレーというし英語の発音もカレーだが、フィリピン訛の英語ではキュリーになる。
フィリピンの公用語はフィリピン語とアメリカ英語。その英語の能力を生かして英語のコールセンターや語学学校で働くフィリピン人は多い。
こうした職業に就く場合、発音に関して再度本格的に習うらしい。フィリピン訛だと問題があるからだ。
英語は今や世界の共通語で、国際会議などでは各国の代表は英語でスピーチをおこなう。当然のことながら英語が母語ではないから、それぞれの国の訛がある。
日本人の英語に関する能力は世界的に見て最低ランクだが、英語を使わなければならないときは、発音についてはできるだけアメリカ人の真似をして、訛らないように努力しているように思う。
それでも日本人の英語は聞き取りにくいらしい。
フィリピン人が普通に話す英語は、妻を含めてフィリピン訛で何度も聞き直すか書いてもらわないと私にはわからないことがある。カレーが胡瓜に聞こえるのがよい例だ。
ところがアメリカ人などは日本人が話す英語に比べるとフィリピン人の訛のある英語の方が断然聞き取りやすいし、理解できるらしい。
マジか?と思うが事実だ。
アメリカ人はフィリピン人の英語を聞くとスペルが頭に浮かぶそうだ。だから簡単に理解できる。
curryがきゅうりに聞こえても、自然とcurryというスペルが頭に浮かぶというわけだ。
一方、日本人の英語は訛っているだけでなくスペルも思い浮かべることができないので理解できないということになる。
私は妻に比べると英語の読み書きには雲泥の差があると思っているが、発音だけは自分の方が上だと自負していた。でも上記のような話をきくと、とたんに自信を失ってしまうのでした。