リスキリングについて考えてみる

岸田総理が総合経済対策の一環として、リスキリングを含めた成長分野への人の移動を促進するために5年間で1兆円という大型パッケージを組むと述べた。
年間2000億円では少なすぎると思うがそこは置いておいて、リスキリングとは何だろう。

日本人は野放図に外来語をそのままカタカナで取り入れるという悪弊がある。
リスキリングもそうで英語のRe-skillingのことで、ケンブリッジ辞書によれば
the process of learning new skills so you can do a different job, or of training people to do a different job
今とは違う仕事をするための新しいスキルについて学習するプロセスのことを指す。
リスキリングのことを日本で「学び直し」といっているが、学び直すというのはすでに学んだことを更新すことなので、リスキリングとは違う概念だと思う。「仕事に就くための新たな技術や技能の習得」とするのが良いのではないだろうか。

仕事に必要とされる技術や技能は多種多様で、それこそ何百種類もある。だからリスキリングと一口に言っても具体的なスキルは就く仕事によって全く違ってくる。
となると私たち一人一人に求められるのは、そうした新たなスキルを身につけるための汎用性のある基礎的な能力だ
それはたとえば、周りの人たちと円滑なコミュニケーションをとることができる能力。あふれる情報の中から適切な情報を取捨選択できる能力。そうした情報を咀嚼して自分の頭で論理的に考え、それをアウトプットできる能力などだ。

翻ってわが身を見ると、残念ながら基礎的な能力に欠けていると言わざるを得ない。
人生死ぬまで勉強といわれている。今から遅くないと思うので欠けている能力を身につけたい。

まずは広範な情報を得るための英語の能力と、理論的に考える能力をつけるための数学の学習からはじめよう。



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