世間が気になる(同調圧力に弱い?)

お国柄を示すよくできたジョークがある。
多国籍の乗客が乗っている沈没寸前の客船。ご婦人や子供たちを助けるために乗客の男性を海に飛び込ませなければならない。効果的な言葉をかけて協力してもらわなければならない。そこで船長はそれぞれの出身国ごとに男性を集めた。

アメリカ人には「飛び込めば、あなたはヒーローになれます」
イギリス人には「ここで飛び込むのが紳士というものです」
ドイツ人には「これが決まり、ルールです」
イタリア人には「飛び込めば、後からご婦人方から愛されますよ」
日本人には「みなさん飛び込んでおられます」

こう言って見事に目的を達成したというのだ。

このジョークは私たち日本人の行動パターンを的確についている。「みんながしている」からという理由で動くことが多い。

今回の新型コロナについても同じで、私はマスクをしても効果がない思っていたし、体調も良いのでマスクをしばらくしていなかった。ところがある日、通勤電車の中で私以外の乗客は全員マスクをしているのに気付いた。

別にマスクをしないといけないという法律はないが、さすがに気が引けた。周りの人からは空気を読まないので「宇宙人」なんて言われているが、私も日本人。誰から言われたわけではないのだけれどマスクをつけるようになった。世間の目が気になったというわけだ。

周りに合わせるというのは、ある意味ではとても楽な選択で、だれからも後ろ指をさされることがなく平穏に生きることができる。自分を押し殺すほどでもないのでストレスフリーな状態でいられる。

ただし、ただ世間が間違っていると思えば、そこから離脱することも大切。そうでないと何のために頭がついているのかわからないものね。そういう点は自戒しておこうと思う。

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