今週の月曜日(7月25日)に今年はじめて蝉の声をきいた。
例年だと梅雨が明ける時期なので、蝉が鳴くのは決して遅かったわけではないのだが、今年は6月に梅雨明けしたので、えらく遅く感じる。
昨日の朝、私の部屋の窓のところに蝉が一匹いたが、おとなしい蝉でまったく鳴かない。調べると鳴くのはオスの蝉だけなのでメスだったのかもしれない。
蝉の一生は短いといわれているが、樹木に産み付けられた卵は冬を越す。翌年の6月頃に孵化し、幼虫となって地面に落ちて土の中に潜り込んで3年から4年過ごす。成長すると地上に出てきて羽化して成虫となる。成虫になったメスの蝉は、一週間という限られた時間でオスをみつけ交尾し産卵しなければならない。
ほとんどの昆虫の寿命は短く、だいたい数か月から1年くらいなので蝉の寿命は比較的長いほうだ。それでも成虫になってからの時間は短い。だからなんとなく哀れを感じさせる。
家を出るときには窓の外の蝉はいなくなっていた。
地上で暮らす時間は短かいだろうが、精いっぱい飛び回っていいオスを見つけられるといいね。