「デフレだデフレだと」言われつづけた日本。
ところが今年はどんどん値上がりが続いている。
しかも生活に直結する水光熱費の値段がとんでもなく上がっている。
私が住んでいる地域の水道料金が4月から一挙に13%値上がりした。理由は上下水道の老朽化に伴う改修費用が嵩むからだという。
電気料金は24%も上がっている。基本料金そのものは変わっていないが、燃料調整単価と再生可能エネルギー促進賦課金単価の上昇が原因だ。
東京ガスの料金も昨年5月と比べて27.7%上がった。東京ガスの場合、原料費は毎月少しづつ改定されているので気づきにくいが、前年対比でみるとこんなに上がっているのかとびっくりする。
ガソリン価格も上がっているが、昨年4月と比べて14.7%増だから電気・ガスの値上がり率と比べるとかわいいのものだ。
食料品の値上げも続いている。生鮮食料品は日々値段が変わるので別にして、加工品の値上げは昨年から続いている。
飲料もアサヒビールが10月から店頭価格を6~10%引き上げると発表している。缶ビールに関してはほぼ15年ぶりというから、デフレからインフレへ潮目がきたということだろう。
居酒屋グループの鳥貴族も4月28日から均一価格を350円に7%値上げするそうだ。前回の値上げで客足が大きく減ったらしいので、今回の値上げは相当悩んだ末のものだろう。
Amazon musicも5月5日から値上がりする。月額プランだと100円アップ。年額プランは1,000円アップだ。
これまで月額プランで契約していたが4月末で契約満了となるので、値上がり前に年額プランに変更した。
さらに雇用保険料率も4月と10月に分けて引き上げられる。率としては0.4%だが労使折半なので個人負担は0.2%増える。10万円当たり200円アップだ。今回の引き上げはコロナ禍で雇用調整助成金の支給額が増えたことによるもの。まったくもって中国の武漢コロナは世界中に大きな災厄を振りまいている。
円安が続けばさらにさまざまなものが値上げされるだろう。
それにともなって賃金も上がれば問題ないが、簡単には上がらないだろう。
そんな値上げラッシュの中で引き下げられるものがある。
それが「年金」だ。0.4%引き下げとなる。厚生労働省が出しているモデル世帯で計算すると年間10,836円減額される。
値上げが続き、収入が増えなければ(年金生活者の場合は収入が減る)消費がどんどん減って景気もどんどん悪くなるだろう。
つまり、どんどん日本人は貧しくなっていくということだ。