円安止まらず。合成の誤謬?

円の価値がどんどん下がっている。
ついに1ドルが126円になってしまった。

昨年10月13日のブログで円がドルに対して113円になり、円が安くなりすぎで悪い円安だと書いた。それが今や126円だ。このままいくと130円を超え、場合によって135円になるかもしれないという人もいる。

円はドルに対してだけでなく各国通貨に対しても安くなっている。円の独歩安だ。
フィリピンペソに対しても円は急激に安くなっている。昨年はだいたい1万円は4500ペソから4600ペソ台で推移していた。
それがいま現在は4124ペソだ。

我が家は毎月ペソで受け取る額を決めて送金している。だから円が安くなると影響が大きい。
1万ペソ送っていたとすると、昨年は21,000円でよかったが、いまは24,000円だ。つまり3,000円余計かかるわけだ。

仕送りはそれほどの大きな額ではないが(年間通すとひと月分仕送りが増えたのと同じ負担になる)、家の建築費用は大きいので大変だ。

円安の原因はさまざまで、だれも正確に答えることはできない。
投機目的の円売りドル買いや、実需(貿易での海外通貨での支払いや海外投資)の動向、海外との金利差などなどが影響しているといわれている。

経済が伸び悩む国内企業の株より米国株などを買うほうが良いと考える人も多い。
米国株や債券を組み込んだ投信を買う個人投資家は多く、その額は昨年7兆円を超えたようだ。つまりその分円が売られたことになる。こうした動き大きくなると円はもっと安くなるだろう。

私が毎月買っている投資信託も米国と欧州の株と債券をミックスしたものだ。
さらにドル積立もしているので毎月円を売っていることになる。だから円に換算すると資産額は増えている。

預金金利はほぼ0で、長く停滞している日本経済のことを考えると、海外投資は私個人にとって合理的な投資行動だと思う。一方、多くの人が同じように考え行動すれば大きな影響を及ぼすことになる。つまり多くの日本人が望まない円安を招くということだ。

こうしたことを合成の誤謬というのだろう。

今後も円安が続くようだと大変に困ったことになる。

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