世界の77か国の人を対象にした「世界価値観調査」によると、戦争になったら国のために戦うかという質問に日本人の76.8%が戦わないと答えているそうだ。戦うという人は13.2%でしかない。
同じ質問でフィリピン人は76.0%が戦うと答え、戦わないと答えたのは24.0%だ。
1945年にアメリカに敗れ完全武装解除された日本は、平和国家という名の下で77年間を過ごしてきた。この間も世界のあちこちで戦争があった。
いま世界はロシアとウクライナの戦争の行方に注目が集まっているが、第二次大戦後のアジアでも朝鮮戦争やべトナム戦争という大きな戦争があった。
私も含め、ほとんどの日本人は戦争を体験していない。同時に自分たちが戦争に巻き込まれるとも思っていないだろう。
そんな日本人だから「国のために戦うか」と訊かれてもピンとこないのではないかと思う。
私ならどうこたえるのだろう。戦わないとは答えない。わからないというのが正直な答えだ。
だからといって愛国心がないわけではない。日本人であることに誇りも持っている。
ただ日本が戦場になるというイメージがわかない。平和ボケといわれてもやむを得ない。
実際に外国から攻撃を受けて戦争になったら、武器を待つかどうかは別として、おそらく戦いに参加するのではないかと思う。
多くの日本人が「平和を愛する日本人」というイメージを持っている。日本人だけでなく外国の人も同じように感じているのではないか。
ただ中国の軍人は別なイメージを持っていて、日本人はいざとなったら死に物狂いで向かってくる怖い民族だと懼れているそうだ。
ウクライナとロシアの戦争が始まって、ドイツをはじめヨーロッパの人は「国のために戦う」という回答が増えたと聞く。
日本人は12.8%しか戦うと回答していないが、そういう状況になったらほとんどの人は戦うと答えるのではないだろうか。
他国から侵略され戦争という状況に陥らないためにも、日本の防衛力を含めた国力を強くしていくことが何より大切だ。