外交と防衛(日本とフィリピン)

昨日4月9日、日本とフィリピンの外務大臣と国防大臣が東京で会談した。
いわゆる2プラス2の会談は初めてだ。

日本もフィリピンも島国で、中国の脅威にさらされている。
中国は日本の領土である尖閣諸島に対して領海侵犯を重ね、フィリピンの領海にある南沙諸島を法的根拠のないまま中国の領土であると一方的に主張し実効支配している。

日本とフィリピンの2プラス2の会談は、ロシアのウクライナ侵攻や中国の国際法を無視した海洋進出を念頭に開かれたものだ。

日本の自衛隊とフィリピン国軍との間で、相互訪問や物品・役務の相互提供の枠組みを作っていくことや、スールー・セレベス海とその周辺での海上保安、連結性向上、人材育成、海賊・テロ対策や暴力的過激主義防止等の協力を推進していくこと、サイバーセキュリティを含む経済安全保障分野でも協力していくことを確認したとのこと。

日本とフィリピンがパートナーとして協力していくことは大歓迎だ。

この会談が行われる直前まで、フィリピン国軍とアメリカ軍との合同演習が実施されていた。
こうした動きに対して、習近平国家主席はデュテルテ大統領との電話会談で「地域の安全は、軍事同盟の強化に頼ることでは実現できない」と言ったそうだが、そもそも火種を作っているのは習近平だということを理解できていない発言だ。

地域の安全と平和を維持するためにも、日本とフィリピンの協力が今後拡大していくことを大いに期待している。

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