小休止(会社を退職した)

9月末で34年と10日勤めた会社を退職した。
8月上旬から有給消化に入っていたので会社には行っていなかったが、最終日は退職に伴って離職票の手続きや健康保険証を返却もあり挨拶を兼ねて久しぶりに出勤した。

すでにデスクや身の回りの片づけは7月末には終わっていたので、休んでいた間に届いたパソコンのメールを整理する以外はすることもなかった。

午前中だけの勤務にしていたので11時から社長と役員の部屋に行き退職の挨拶。さらに各部門を回って在社している人には一通り挨拶をして退社。

34年というと長い気もするが、過ぎてしまえばあっという間だった。
会社に入ってすぐに日本はバブル景気に突入。その間はとにかく忙しかった思い出しかない。残念ながらバブルの恩恵はほとんどなかった。
バブル後は失われた10年とも20年ともいわれる景気低迷期を経て、リーマンショックに見舞われる。
急激な景気後退によって主力の人材派遣事業は大打撃をうけ、会社の存続も危ぶまれたこともあり希望退職を募ることになった。
この時期には労働組合に出向していたので希望退職にいたるスケジュールや条件などの交渉で多忙だった。
この時労働組合の役員でなかったら、私も希望退職に応じていたかもしれない。
半分以上の社員が去った後も会社の経営状況は厳しく、賃金カットや賞与カットがしばらく続いた。

会社の経営状況が安定してきたのはここ数年のことだ。
そう考えると山あり谷ありの時期だったのだと改めて感慨深い。

私は決して良い社員だったとは思えない。失敗は大失敗を含め数えきれないほどあった。
それでも定年退職を経て嘱託社員として期間満了を迎えられたのは多くの人に助けられたからだと感謝している。

何はともあれ一区切りついた。
年金の支給も始まるし失業給付もあるので当面生活には支障がないから、一旦小休止とし今後のことを考えようと思う。

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