サンスター・セブ新聞に「1,300万人の生徒が学校に戻ってきた」という見出しの記事が載った。
いよいよフィリピンでも学校での授業が再開されたのかと記事を読んでみると、対面式の授業が再開されたのではなく学校の2021-2022年の学年度が始まったということだった。
日本は昨年2月中旬から一時期学校が休業となったがいまは通常通り授業が行われている。
フィリピンも昨年3月から学校が休業となって対面式の授業がストップしていてその状況が今も続いている。
昨年10月から一部の学校ではオンライン授業を開始しているものの、オンラインを受けるためのパソコンやタブレット端末を用意できる家庭ばかりではない。
フィリピンの教育省によると、公立学校に通う生徒の約6割にあたる1300万人がオンライン授業を受けられないという。
うちの子供たちの住む地域はパソコンがあっても通信状態が良くないのでほとんどがオンライン授業を受けていいない。
そんなわけで授業はモジュール学習システムで行われている。
これは年4回配布される自己学習プリント教材を使って行うもので、教材とは別に週ごとに学習する課題を記したスケジュール表が配布されている。
先生は保護者が提出するアクティビティシートで、子供たちがちゃんと学習しているのか把握することになっている。
こうしたモジュール学習システムの弱点は、勉強している子供たちがわからないとことをその場で質問できないところだ。
小学生が習う学習内容なら保護者も質問に答えられるとは思うが、これが中学や高校だとかなり難しいだろう。
新聞記事によると中央ビサヤ地域での教職員の新型コロナのワクチン接種率は40%程度とのこと。
子供たちの外出規制も続いているので、学校に通うことが出来るようになるにはまだしばらく時間がかかりそうだ。