幸福度と自己肯定感

結婚している人の幸福度が高いというアンケート結果の話は先日書いた。
これは男女を問わずすべての年代で同じだ。
例えば50代男性の幸福度を比べると、未婚は23%に対し既婚は50%となっている。
ちなみに不幸せと感じるのは未婚34%、既婚15%である。
こうした数字を見ると明らかに既婚者の方が幸福度がたかい。
幸福度が高いというのは自分の人生に対する肯定感も高いということになるのだろう。

自己肯定感の高い低いを測るバロメーターにInstagramの写真があるそうだ。
幸福度も高く自己肯定感も高い人(特に女性)の写真には自分の姿が入っている。顔が出ているというわけではなく、たとえばアイスクリームをとる場合、自分の手も写す。一方肯定感の低い男性のInstagramはモノや風景しか写っていないらしい。

美人でも自己肯定感が低い人は自分の写真をInstagramに載せたりしない。それは自分のことが嫌いという心理が働いているからだそうだ。
「自分の顔が嫌いだから自撮りできない」という。

フィリピン人は自撮りが大好きだ。つまり自己肯定感が高く幸福度も高い。
実際ギャラップの2017年調査では堂々の世界第3位。日本は18位だ。
なお国連も幸福度調査を毎年発表しているが、こちらはGDPや健康な平均寿命、人生を選択できる自由、汚職度などが入っているためぐっと順位は下がる。
まあ、自分が幸せと思えば幸せなので国連の幸福度調査よりギャラップの調査の方がしっくりくる。

私の場合、幸福度は高いし自己肯定感も決して低い方ではないが、好き好んで自撮りしようとは思わない。
それに自分の顔も好きともいえない。どちらかといえばあまり見たくない。
だから撮る写真も風景やモノが圧倒的に多い。
電気売り場にビデオカメラがあって、その画像を映し出すディスプレイに自分の顔が突然映るのを見ると一瞬ギョッとして「いったいあれは誰だ」と思うことがある。

ただこの感情は克服できるらしい。
単純接触効果というのがあって、接触回数を上げれば上げるほど見慣れていくと好きになるらしい。
たしかにいつも見る人には親しみを感じるものだ。
自分の顔も同じで、見慣れてしまえばなんということもなく拒否反応がなくなっていく。
90日間自撮りを続けると、自分の顔はこんなものだと思えるようになると同時に写真写りもうまくなるという。

というわけで、好きになれるかどうかは別にして、自分の顔を見慣れるように自撮り90日チャレンジをしてみましょうか。


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