拾ったものは、届けましょう

7月4日のこと。セブ市のサウスロード・プロパティーズのモール(おそらくSMシーサイド)のキオスクで集金をおえた集金人が、集金したお金をリュックサックにいれバイクでマンダウエ市に向かっていた。
高架橋の上で運悪く背負ったリュックサックのジッパーが開いてお金を道に落とした。
すぐに後ろを入っていた車の運転手が集金人に知らせたが、お金は風に吹かれ道路上に散乱したそうだ。

これを見た人達が、一斉に車を停めてお金を拾い始めた。

カバンに入っていたお金は400万ペソ(日本円で約1000万円)と一般のフィリピン人にとって大金だ。
落とした集金人も急いでお金を拾い集めたそうだが、結局208万ペソしか回収できなかった。

この様子はFacebookで写真や動画で拡散され、車を停めてお金を拾っている人たちが写っている。警察はお金を持ち去った人を特定することができるので、拾った人は最寄りの警察署に届けるよう呼び掛けている。もし、届けなければ窃盗罪で逮捕することもありうるとアナウンスしているようだ。

フィリピン人の名誉のために付け加えると、その場で集金人に手渡したり警察署に届けた人も少なからずいた。さらに落とした場所が高架橋の上で強い風が通り抜けるところなので、風に吹かれて海の上に散乱したお金も相当数あったとみられると、地元の新聞は伝えている。

今回の事件を受けて警察署は、大金を運ぶ際はバイクなどを使わず、セキュリティ会社などにに依頼するよう話している。

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