いよいよ今週末はセブ島最大のお祭りシノログがはじまる。
メイン会場はセブ市のサウス・コースタル・ロード沿いのSRPグランドだが、セブ州のガルシア州知事はこの期に及んでもセブ体育館で行うべきだといっているらしい。まあ今から変更はできないだろうが、どこかの国の首都の知事と同じく人騒がせなガルシアさんだ。
数年前からシノログの期間中、モバイルネットワーク通信ができないよう規制がかかっている。
1月14日は午前4時から午前10時までセブ市、マンダウエ市、ラプラプ市全域。正午から午後8時までセブ市ダウンタウンとアップタウン。1月15日午前5時から午後7時までSRP会場周辺とダウンタウン周辺でモバイルネットワークの電波停止を実施する予定だ。
こうした電波停止は、ミンダナオ島での爆破事件がきっかけで2017年から実施されている。
これに対しセブ市のラマ市長は疑問を投げかけているようだ。
NTC(国家電気通信委員会)は、警察地域事務所の要請を受け通信会社にすでに電波停止依頼文書を出しているが、最終的な判断はラマ市長が下すことになっているらしい。
ラマ市長が通信規制に反対しているのは、シノログ祭で電波停止をすると仲間同士の位置が分からなくなるなど不都合があることをあげている。
爆破事件が起こるのは困るが、モバイル通信を規制しても意味がないように思う。今の状況は羹にこりて膾を吹くという諺がピッタリではないだろうか。
最終的にはラマ市長の判断だが、仮に通信規制をしなくても、Facebook大好きなフィリピン人だから会場周辺では一斉に自撮り写真を送信するだろう。そうなると電波が届きにくい状態になって通信規制をしたのと同じになるような気がするのは私だけではないと思う。
*ガルシア知事の会場変更の話を書いたが、彼女の主張にも理由があることがわかった。
下の写真はメイン会場となるSRPだが、この時期には珍しくセブ島付近は長雨が続いている。SRPはぬかるみが出来ていてとてもメイン会場として使うのは難しそうだ。しかも雨天の場合、観覧席には屋根もないとあってはセブ市の体育館に変更するのも妥当だと思う。