温水洗浄便座はフィリピンで普及するか

産経新聞のウェブ版でアメリカで温水洗浄便座の販売が増えてきているという記事が載った。

日本の一般家庭での温水洗浄便座の普及率は80%を超えているが、海外での普及率は驚くほど低くアメリカでも10%程度だという。
日本で温水洗浄便座が初めて販売されたのは1964年のことで、これはアメリカ製のウォッシュエアシートという製品だったそうだ。つまりアメリカが発祥なのだ。
ただ当時の日本ではほとんど売れなかった。
もともと日本で用を足した後お尻を水で洗うという習慣もなかったし、水洗トイレも一般家庭では普及しておらず、便器も和式だったから売れなかったのは当然だ。

その後徐々に水洗トイレと洋式トイレが普及し、日本のメーカーが日本人の体形に合った温水洗浄便座を開発することで徐々に普及率が上がってきてほとんどの家に備え付けられるようになった。

国内の普及率が高くなってきたこともあり、日本の温水洗浄便座メーカーも海外に販路を求めて営業をかけてきたがなかなか売り上げが伸びなかったらしい。それがここにきてアメリカで温水洗浄便座が売れ始めているという。

理由は新型コロナの影響でアメリカでもトイレットペーパーの買い占めがあってトイレットペーパーが不足する事態になったからだ。

お尻を水で洗浄すればトイレットペーパーの使用量もぐっと減る。ある調査によると温水洗浄便座やビデを使用するとトイレットペーパーの使用量は70%も減る傾向にあるそうだ。
ニューヨークタイムズのコラムに「トイレットペーパーを使うのをやめよう」という 記事が載ったことも後押し販売量が増えてきているとのこと。

産経新聞ウェブ版より

アメリカ以外での温水洗浄便座の普及率はざっくりとしたイメージで中国が20%程度、東南アジアは5%程度だそうだ。
フィリピンやタイはお尻を水で洗う習慣があり、ホテルの客室トイレには手動のトイレシャワーがついていたりするので需要はあると思う。
フィリピンの高級新築住宅を販売しているYouTubeを見ても温水洗浄便座があるトイレは今のところほぼない。
価格の問題もあるのかもしれないが(フィリピンは海外からの輸入品は高い)、一度使うとその良さは簡単に理解されると思うのでいずれフィリピンでも普及していくのではないかと思う。

移住して家を建てることなったら温水洗浄便座とバスタブは設置しようと考えている。

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