飛行機に乗るとき、どの席にするかで空の旅の快適さに差がでる。
翼よりも前の席なら静かで、飛行機から降りるときも早く機外に出られる。後方の席はエンジンの音がやや大きくなるが私は後方の席が好きだ。
2時間程度のフライトなら窓側の席を選ぶ。子供みたいだが外の景色を楽しみたいからで、羽田から西行きのフライトなら左側の席だと富士山が見えるし、海岸線がずっと見えるのでお勧めだ。ただ最近は妻と二人旅なので窓側は妻に譲っている。
海外に行くときなどの長距離のフライトなら、通路側の席を選ぶ。というのはトイレに行くときに気を使わないでいいからだ。窓際の席だと隣の席の乗客に声をかけて席を立ってもらわないといけない。
もっとも選びたくないのが3列シートの真ん中の席だ。隣の席の人が大きな人だと圧迫感があるし、左右の乗客が気の利かない人だとひじ掛けを両方とも占領されてしまうこともある。そうなるとなおさら窮屈な時間を過ごさなければならない。
予約の際にシートマップを見ると真ん中の席が空いていることが多いのは、私と同じ考えの人が多数だということだろう。
こうした状況で忌避される真ん中の席に座る人だけに特典を与えるキャンペーンが始まったという記事が、CNNのウェブサイトに載っていた。
はじめたのはオーストラリアのバージンエアだ。バージンエアの18歳以上のヴェロシティー・フリークエンス・フライヤーの会員なら参加できるもので、来年の4月23日までの期間、真ん中の席を予約して搭乗した人を対象に総額240万ドルの賞品があたるという。
賞品は毎週変わるようで、ダーウィンからの帰りの航空券付きのヘリコプタークルーズ。ケアンズでのバンジージャンプができる2泊旅行(もちろん往復の航空券つき)などが用意されている。
最も人気が出そうな賞品は、オーストラリアの国民的スポーツラグビーのグランドファイナルのチケット(プレゲームと試合後のパーティーつき)だろう。
このキャンペーンで真ん中の席を予約する人が殺到するといいですね。
日本でもこんなキャンペーンやらないかなあ。高所恐怖症の私にはバンジージャンプはいりませんけど。