移住について考える(1)

フィリピーナと結婚したのは家族が欲しいと思ったからで、いずれはフィリピンに住むのもいいかなとは思ったが、10年くらい後で考えればいいと思っていた。

それを前倒しようと思い始めたのには二つの理由がある。一つは新型コロナの影響で妻の親戚から土地を買ってもらえないかといわれ、実家のそばの725㎡の土地を6月に購入したこと。いずれはフィリピンに家を建てて住んでもいいかなあ、と漠然と考えていたものが土地を買ったことでずっと現実味を帯びてきたこと。

もう一つの理由が家族は一緒に暮らすのが一番だと思い始めたことだ。
妻には子供が2人いる。上の男の子が8歳、下の女の子が5歳で、今は姉の家族と一緒にトレド市(セブ島の西側、海をはさんでネグロス島が見える)で暮らしている。日本に呼びよせることも考えたが、将来のことを考えると窮屈な日本で教育を受けさせるのが必ずしも良いとは言えないし、下の子はともかく上の子が今から日本語を覚えて普通に日本語を使うようになるのは相当大変だろう。

教育の質は置くとしても、のびのびと育てるという点ではフィリピンの方が良いと思う。しかも義理の姉には同じ年代の子供たち(いとこになる)がいるので、適度にもまれながら生活していくので、子供たちにとってもいい勉強になる。そんなこともあってセブ島に置いているのだが、やはり家族は一緒に住むほうがいいのではないかと考え始めた。

子供はどんどん成長してやがては巣立っていく。一緒に暮らす時間というのは実はそれほど長くはない。だから子供たちと過ごす時間は貴重な時間といえる。

血のつながりのない私と子供たちの関係を築いていくには、一緒に暮らすのが大切なのではないかと思う。とすると10年後にフィリピンに家を建てて暮らすのではあまりにも遅すぎるのだ。

今すぐにでもといいたいところだが、まだ働いているし、来年65歳にならないと年金は支給されない。それまでは移住の準備期間として、再来年の後半にフィリピンに行って家を建て始めようと考えている。

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