移住について考える (2)

ネットやYoutubeのブログを見ていると、海外移住を考えている人はかなりの数にのぼるが、その理由は大きく分けて以下の3つに分けらるようだ。

1)日本社会の閉塞感から海外への移住を考えている人

2)老後の生活費が安い国に移住したい人

3)外国人と結婚し、パートナーの母国への移住を考えている人

1)上記のような理由で移住を考えている人は、縮小・衰退する日本経済の将来を悲観し、成長する国でチャンスをつかもうとしている人。「ここではないどこか」に憧れているのかもしれないが、海外で仕事や起業するために移住しようと考えている人。

2)年金だけだと「下層の老人」になってしまうかもしれないので、生活費の安い国に移住したい人。
私の親の世代くらいまでは年金だけでも生活ができていたが、今はある程度の金融資産がないと年金だけで快適に生活することは難しい。できるだけ生活費の安い国に移住して、快適な生活を手に入れたいと考えている人たち。

3)は、配偶者が母国での生活を希望し、1)と2)の観点から自分も移住しようと考えている人。

結婚していなければ、外国に移住しようとは思わなかったので、私は3)に当てはまる。日本は地震などの自然災害も多く、さまざまな問題をかかえていはいるものの全体的には良い国だと思う。何と言っても自分が生まれ育った国なので安心感もある。

私が移住を検討している背景には経済的な理由もある。

メトロマニラの最低日給は500~550ペソ(1,100~1,210円)程度で、セブ島のあるセントラルビサヤでは320~400ペソ(704~880円)と日本の8分の1程度です。月に2~3万円程度なので、日本の平均的な年金(月18万円~23万円)はフィリピンのアッパーミドルクラスの収入になる。日本で生活するよりは楽な暮らしができるといと思う。ただ、日本はデフレでフィリピンはインフレ傾向にあるので、為替レートを考えるといつまでその水準で生活できるかわからない。

フィリピンの物価が安いといわれているが、何でもかんでも日本より安いわけではなく、例えばショッピングモールの飲食店は日本と同じかそれ以上に高いし、家電や自動車は質の面を考えると結構な値段で、デフレの日本の方が安いと感じる。

それを考えると、引っ越した後に年金以外の収入を得る方法を考えないと本当に余裕のある生活を続けるのはむつかしいと思っている。

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