行きつけだった書店

5月8日に、東京神田神保町の三省堂書店の本店が一時閉店した。
1981年にオープンしたビルの老朽化が進んだため、新しいビルに建て替えるのが閉店の理由だ。

ビルの6階までの売場には約140万冊の本が並んでいたらしい。だからほしい本があるときには、大量の本がある三省堂本店に行ったもので、実際に目当ての手に入ることが多かった。

地方に住んでいたころは東京に来るとかならず寄っていたのを思い出す。
本屋は私にとってワンダーランドなので何時間いても飽きない。まして三省堂書店は山ほど本を売っているので半日くらいはいたと思う。

その後神田司町の組合本部で働いていた時期には、三省堂書店本店は行きつけの本屋になった。

1階は文芸書や新刊や雑誌が置いてあったせいかいつも人だかりがしていたので、1階は避けてエスカレーターで上の階の人文系の売場に行って本を物色をするのが楽しみだった。

最近はAmazonで買うことのがほとんどだ。Amazonでは、ほしい本が翌日には手に入るのでまことに便利だ。いっぽう本屋で背表紙を眺めながら過ごしたり、偶然見かけた本を手に取ってぱらぱらと立ち読みをして買うという楽しみは味わえない。だから行きつけの本屋を持つのは大事だと思うのだが、わざわざ本屋に行くのは億劫だ。
考えてみれば、過去に行きつけだった本屋は会社の近くだったり、乗り換え駅のそばにある本屋ばかりだった。
億劫がらずに、また行きつけの本屋を見つけてみようかな。





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