日本は今でもマスクをするのがスタンダードで、屋外でもマスクをしている人がほとんどだ。
マスクをしていない人は1,000人に一人くらいだろう。ちなみに私は屋外ではノーマスクを原則にしている。
ところ変わってフィリピンはマスク着用が法律で義務化されている。
2か月ほど前にセブ州のガルシア知事は異を唱え、屋外や見通しの良いところではマスク着用を任意とする法令に署名している。このガルシア知事の決定に政府はおかんむりだ。
今度はセブ市のラマ市長が、屋外だろうがそうでなかろうがマスクの着用は義務ではないと言い出した。
この決定に対してフィリピンの保健省は、ラマ市長から何の相談も受けていないと不快感を表すとともに非難しているそうだ。
ラマ市長が今回の決定を下した理由として、コロナワクチンの接種率が高く患者数も減少していることを挙げている。ちなみにワクチンの接種者は8月31日現在850,321人、ブースター接種者も177,570人に達していて、
行政命令を出すにあたって、こうしたことを十分に勘案した結果だということをラマ市長は強調している。
ただし、医療機関については従来通りマスクを着用すること。学校や職場については施設管理者の裁量でマスク着用を義務付けることは可能と話している。
セブ市のこの決定に近隣のマンダウエ市やラプラプ市も追従する見通しだったが、フィリピン政府の動向を気にしているのか今日現在マスク規制の解除はしていない。
フィリピンでは公共の場でマスクをしていないと5,000ペソの罰金が課せられている。5,000ペソは庶民にとって給料の半月分に相当するので、罰金としては高額だ。
フィリピンの地方自治体の権限については全く承知していないが、国の政策と地方の政策が違うと住民は混乱するだろう。だからかどうかわからないが、セブ市民の多くはまだマスクをしているようだ。
11月にセブに行く予定だが、それまでにはマスク着用なしになっていてほしい。