フィリピンのイワシ缶詰協会の事務局長が缶詰用のイワシの不足が迫っているというニュースがマニラ・タイムズに載っていた。
記事によると、現在のところ缶詰自体は不足していないものの、今年の漁獲量は昨年の20~40%しかなく、イワシの産卵期間の12月から翌年の2月の禁漁期間もあるためイワシ不足が懸念されるらしい。
缶詰用のイワシは商業的漁船が担っているが、海岸から15キロメートル以上離れた海域でしか漁が認められていない。
海岸近くにはより多くのイワシがいるが、その海域は自治体が管理する水域なので商業用漁船の操業は認められていない。沿岸の漁師に影響を与えないようにするので、この海域での操業も含めて許可してほしいと主張している。
フィリピンのイワシの缶詰は世界最大の生産量を誇っているものの、小売価格は155グラム缶あたり20~21ペソ(日本円で50円弱)で、同じサイズのイワシ缶がインドネシアだと2倍、アメリカで2.7倍、イギリスにいたっては8倍で売られているとのこと。
我が家でもLIGOというイワシ缶を買っていて、よく食卓にのぼる。ドンキホーテで購入しているが120~130円くらいだ。フィリピンでも良く売れているらしいが、原産国はタイになっている。
いずれにせよ、イワシ缶は庶民にとってなくてはならないものなので、今後とも安定供給をお願いしたい。