9時前に熊本城まで歩く。通勤時間帯でコート姿の人も目立ち、秋が深まった印象。
途中の加藤清正像の前で写真をとるが、イベントの準備のための資材が置いてあってちょっとジャマ。
観光客の撮影スポットなのだから、もう少し配慮がいると思いますよ。
4年前の熊本大地震で大きな被害を受けた熊本城。以前は自由に歩くことが出来たが、今は修復中で巡回経路以外は散策することができない。
行幸橋を渡って桜の馬場「城彩館」内のわくわく座券売所で特別公開の入園券(500円)を購入し巡回路へ。
南口で調査票に連絡先や発熱の有無などを記載してから入園。
巡回路に沿って歩く。思いのほか観光客も多く、中学生の団体がいくつかのグループに分かれボランティアの説明を受けながら歩いていた。
聞くともなくその説明を聞いていたが、中に年配の男性の説明が熊本弁丸出しで面白かった。
熊本城の天守閣は西南の役で焼失し、現在の天守閣は1960年に鉄筋コンクリートで外観復元されたもの。武者返しの石垣や宇土櫓などは400年以上前の慶長年間、豊臣から徳川へと大きく時代が動いた時期に建てられている。
ところでこの慶長年間は社会が激動しただけでなく、台地も激動した時代だったようだ。
房総半島から九州まで津波に襲われた慶長大地震。八丈島、浅間山の噴火。会津地震、三陸大地震などが起こっている。
東日本大地震、熊本地震や豪雨災害など大きな災害が続いているが、本当に日本は災害の多い国だと改めて思う。
熊本地震の本震で屋根瓦がことごとく割れ落ち、まるで煙が立ち上っているかのように見えた天守閣の外観は写真のようにかなり修復が進んでいるが、いたるところに傷跡が残っている。10万個といわれる崩壊した石垣や木造の文化財の修復が完全に終わるのは18年後になるらしい。
1時間半ほど散策してホテルにもどり路面電車で熊本駅に向かう。全国的に珍しい路面電車だしフィリピンには路面電車がないので、妻も少しは興味を示すかと思ったが、なさそう。女子だからかな。
熊本から博多までは新幹線で移動。新大阪行みずほ606号(N700系)の座席指定。JALのダイナミックパッケージだと普通席も座席指定普通席も同じ料金だった。座席指定はグリーン車と同じく片側2座席でゆったりしているので座席指定が断然お勧め。
博多までの所要時間はたったの36分。平均時速200キロ。高速バスが熊本桜町バスセンターから博多バスセンターまで114分だからその差は大きいがその分値段も高い。普通席で新幹線は4,700円。一方高速バスは2,280円なので新幹線が2,420円高い。時間をとるか値段をとるかですね。ちなみに新幹線の料金は1分あたり130円。
博多に昼に着いてホテルのチェックインまで時間があるので、地下鉄で西新まで。
学生時代によく行っていた「珈琲伊藤」でランチ。
この喫茶店は先年40周年を迎えている。当時は学生の客が多く、開店した直後から足しげく通っていて、サークルのたまり場になっていた。マスターの髪は白くなった。でも店の佇まいや味は当時のままだ。福岡に帰るたびに行くようにしている。
私はケンタッキーホットプレスサンドセット。妻はミートローフホットプレスサンドセット。妻はどうやって作るのか興味津々。企業秘密としておきました。そのうちホットサンドプレス機を欲しがるかも。
ホテル日航熊本のすぐ隣にJINSがあって、妻が眼鏡を買いたいと言っていたが開店前だったので福岡で買おうと話していた。
スマホで調べると西新の岩田屋跡にできたプラリバに店舗があったので立ち寄り。いろいろと試し掛けをしてから購入。検眼から眼鏡ができるまでたったの10分。しかも5,000円は安い。
私の眼鏡は70,000円。しかも引き渡しは3日後だった。
これまでかけていた妻の眼鏡はセブシティのアヤラモールで買ったのだが、今回の倍くらいの値段だったと思う。なので妻はなぜ日本の方が安いのか質問してきた。
フィリピンはすべからく輸入品が高いのでそのせいか、あるいは眼鏡をかけている人が少ないので高いのか、はっきりとはわからない。デフレの影響かもしれないが、私の英語力では説明できないので「I don't know」と答えておいた。
今夜の宿はホテル日航福岡。ダブルルームスーペリアなので広さは29.5㎡。日航熊本よりも一回り広いのでソファーもあって快適。博多駅前で移動にも便利。今回は素泊まりだが、以前泊まった時は朝食付きで和食がとても美味しかった。
夕食は知り合いが先月はじめた「Bar Wa II」バル・ワイ(福岡市中央区渡辺通3丁目8-10)にお邪魔する。(続く)