京都旅行二日目は京都の観光スポットを回る。
まずは地下鉄五条駅で地下鉄・バス1日券を購入する。
このパスがあれば京都の中心部の公共交通機関はほぼ乗れるのでかなりお得だ。
さっそくこの券を使い金閣寺に向かう。
地下鉄で北大路でバスに乗り換え金閣寺道で下車。徒歩2分で鹿苑寺金閣に着く。
室町時代、3代将軍の足利義満が西園寺家から譲り受けて舎利殿を建立。その後応仁の乱で多くの建物が焼失したが江戸時代の1649年に再建され、明治時代の1906年に解体修理されている。
1950年に放火され焼失。1955年に現在の金閣が再建された。1906年に解体された時の資料が残っていたこともあり、創建当時の姿に復元されたとのこと。
金閣寺の後は伏見稲荷へ。
ここで私が行きかたを間違える。地下鉄で京都駅まで行ってバスに乗り換えればよかったのだが、地下鉄十条駅でバスに乗り換えられると思い込んで十条駅まで行ってしまう。
実際にはバスは十条を通るもののバス停はないことが分かった。グーグルマップで確認すると、十条駅から伏見稲荷まで歩けない距離ではない。結局妻に2㎞近く歩かせることになってしまった。ごめんなさい。
近年、朱塗りの千本鳥居(実際には1万本あるらしい)を外国人の観光客が紹介したこともあって撮影スポットとして有名になったこともあり、訪れる観光客が多くなった。25年ほど前に来たことがあるが、その時はそれほど観光客はいなかったと記憶している。
この日もたくさんの観光客が来ていて、なかなか撮影タイミングをとるのが難しかった。
伏見稲荷は稲荷山の麓にあるが、この山全体が稲荷信仰の対象となっている。平安時代に清少納言も訪れているが、当時の本殿は稲荷山の山頂付近にあったらしく登るのが大変だったと枕草子に書いている。
伏見稲荷も応仁の乱で焼失し、本殿は1494年に再建されている。写真の楼門は豊臣秀吉が1589年に寄進したもの。
神社の守り神は狛犬ではなく狐。
妻は犬かと思ったらしい。狐です。もともと伏見稲荷は農耕の神さまで、狐は田植えの頃から稲刈りの頃まで人里に現れていたことから稲田の神さまの遣いといわれるようになったのだそうだ。
伏見稲荷の次は宇治平等院へ。
伏見稲荷の参道前のJR奈良線の稲荷駅から各駅停車でJR宇治駅まで約25分。
私のiPhoneのバッテリーの残量が1%となったので宇治駅までバッテリーが持つか心配した。というのもモバイルスイカを使っているのでバッテリーが切れるとスイカが使えないからだ。なんとか宇治駅までは持ったので助かった。
ただ、スマホで平等院鳳凰堂の写真を撮れなくなった。残念。
10円硬貨の図柄だけでなく一万円の裏面にも平等院の鳳凰が描かれているので、日本人にとって平等院鳳凰堂はとてもなじみのあるところだ。
平等院鳳凰堂が関白藤原頼道によって建立されたのは1053年。今から968年前のことだ。
この年は仏陀が入滅して2000年となり、仏の教えのみがあり、修行や悟りもない時代が始まったという末法思想が世の中を覆い始めた。
疫病や本来仏教の教えを守るべき僧侶が武装した僧兵による乱暴狼藉によって都の治安は悪化していた。
そんな末法が目の前で展開されている時期に極楽浄土を具現化したのが平等院鳳凰堂だ。
鳳凰堂には生あるものすべてを救うといわれる阿弥陀如来像が鎮座している。
建立した藤原頼道だけでなく、この時代の多くの人がこの鳳凰堂に救いを求めたのではないだろうか。
そんな来歴を妻が知ることはないのだが、いたって気に入ったようで「ベリーキュート」と言っていた。
私も鳳凰堂の佇まいに何とも言えない安らぎを感じた。
平等院をあとにして京阪宇治駅から中書島を経由して清水五条駅へ。
ここから清水寺まで歩いていく予定だったが、妻も歩きくたびれていたのでホテルに戻ることにした。
ホテル近くのセブンイレブンで食べ物を買って(チキンナゲットとカップ麺など)部屋で食べる。
この時すでに4時。
5時半にディナーを予約していたので私は少しだけ食べて、5時10分にホテルを出て祇園までまた20分ちょっと歩く。
アメリカンエクスプレスの特典「ゴールド・ダイニングby招待日和」で予約した青冥祇園店に到着。
清水というコース料理。
コース内容は
冷菜5種盛合せ
蟹爪の揚げ物
ふかひれの姿煮
牛フィレ肉のオイスターソース炒め
鮑と卵白のふわふわ炒め
五目焼そば
デザート2種
妻は五目そばはおなかがいっぱいで食べられなかった。
とても美味しく大満足。
一人1万円のコースだったがアメリカンエクスプレスの特典で一人分が無料だったので、飲み物を含めて11,480円で済んだ。アメックスゴールドカードの年会費は31,900円と少し高いが、特典を利用すると十分に元が取れるので重宝している。
結局この日のトータル歩数は2万2千歩だった。
伏見で降りる駅を間違ったのでだいぶ余計に歩かせてしまった。妻よごめんね。