コロナ禍で人との接触を避けるため自転車通勤をする人が増えた。
日本だけでなくフィリピン首都圏でも自転車に乗る人が一挙に増えた、という記事がマニラ・タイムズに載っていた。
フィリピンの調査会社ソーシャル・ウェザー・ステーションによると、マニラ首都圏では32%の世帯が自転車を保有もしくはレンタルしているそうだ。
バイクを所有している世帯は全体の25%、自動車が6%なので自転車を持っている世帯が最も多い。
自転車に乗る理由は、コロナウィルスを避けるだけでなく、このところの燃料費の高騰でタクシーやジプニーの稼働が激減したうえ料金の値上がりがある。
様々なものが値上がりしていく中で、節約の意味でも自転車が見直されているわけだ。
とはいっても、フィリピンは暑いし排気ガスもひどい、おまけに自転車道などが整備されているわけでもないので自転車で走る環境としてはかなり厳しい。
記事では、自動車中心で整備されてきた道路を自転車が走行しやすい道路行政が必要だと主張している。
何度もフィリピンに行っているが、ペディキャブと呼ばれる人力三輪車以外の自転車で走っている人を見かけたことがない。コロナ禍とインフレで多くの人が自転車で行きかうようになり、街中の風景も様変わりしていくのだろう。
それににしても、自動車やバイク、バスやジプニーにトライシクルなどが入り混じって走るフィリピン。新たに自転車が加わるとさらに道路は混沌としていきそうだ。とりあえずご安全に!