7月2日ははじめて妻とデートをした記念日なので、ささやかだがケーキを買って祝った。
初デートはマクタン島のタミヤという場所を指定されたのでそこで待ち合わせをすることになった。
タミヤという名は日本のプラモデルメーカーのタミヤの工場があることからつけられたところで、アウトレットモールやロビンソンスーパーもある商業地域で、ジプニーの乗り換えステーションもある賑やかなところだ。
行ってみるとけっこうな広さがあり、一通り回ってレストラン街で待つことにした。
それがFork in the Road だ。
その時はしゃれた名前のレストラン街だと感心したが、調べると「分かれ道」という意味もそうだ。
いまから思えば、妻にとっても私にとっても分かれ道となる場所での初デートになった。
妻の仕事が終わってから会うことにしていたので、待ち合わせ時間は午後7時だったと思う。
仕事帰りにまっすぐ来るのかと思ったが、いったん部屋に戻ってから来るという。
セブ市内ほどではないがラプラプ市も夕方は渋滞が激しく、結局妻が現れたのは9時近くだった。
よく2時間も待ったものだと思う。
ふつうなら30分が限度だが、不思議なことにその時はともかく待つことにした。
ようやく妻はタミヤに着いたが、私がどこにいるかわからない。
レストラン街のこの場所にいると上の写真をメールした。
妻の写真はネットでみているものの、お互い実物と会うのはその時が初めて。
なので相手を探すのも一苦労。
妻は黒い服を着ているとメールしてきて、やっと会うことが出来た。
レストランに入って料理を注文し簡単な自己紹介をした後、何を話したのか覚えていない。私のつたない英語では話が盛り上がるはずもなく、典型的な初デート失敗、と心底思った記憶している。
頼んだキュウリジュースも美味しくなかった。
たぶん1時間もたたずにレストランを出て、小雨が降る中タクシーをつかまえて妻を乗せて別れた。
私は別なタクシーに乗ってセブシティーに向かった。そのタクシーの車中で「これはハズレかな」と思っていたら妻からお礼のメールが届いた。
そのメールを読んで、また会うことにした。
その後何度か会って結婚。こうしてめでたく初デート3周年を迎えることができた。
フィリピンでは結婚するカップルが市役所に集められセミナーを受講することが必須で、その際特に男性は、二人の記念日を決して忘れないようにと注意される。
私にとって忘れられない記念日は、結婚記念日と妻の誕生日と初デートの日だ。
これからも毎年二人で記念日を祝いたいと思う。