Go To トラベルで熊本と福岡に行ってきた。
熊本行は去年から考えていて、本来なら夏の緑豊かな季節に行きたかったのだけれど新型コロナのために時期を逸してしまっていた。
それが今回のキャンペーンを利用することで実現できた。
熊本には学生時代の友人がいるので会いたかったし、何より妻に阿蘇の雄大な光景を見せたかった。
羽田から日本航空で阿蘇くまもと空港へ。天気も良く着陸前には上空から阿蘇山と中岳の火口から立ち上る噴煙もよく見えた。
空港からはレンタカーでミルクロードを経由して大観峰までカーブが続く道をドライブ。
登りきるとそこは高原で、夏なら緑の牧草地に肥後の赤牛が放牧されていてのどかな風景が広がるのだが、残念ながらこの時期は放牧されている牛は数えるくらいしかいなかった。
阿蘇の外輪山の北側はなだらかな台地が続いていて、車を走らせていてもそれほど高いところにいるという気がしない。それが外輪山のへりに出ると、突然視界が広がって絶壁の淵に立つことになる。
そのギャップが大きな感動を呼び起こすので、初めて阿蘇に行くのなら日田から小国町経由のコースをお勧めする。
大観峰は正面にカルデラ(スペイン語の鍋からきている)とその中に荒々しい姿を見せる阿蘇山、左手後方には九重連山を望めるという雄大な自然のなかにある。
大観峰に立った妻も感動したようで盛んに写真を撮っている。専属カメラマンの私も同様だ。
時に大観峰の先までけもの道を歩く妻にはハラハラさせられた。
大観峰からカルデラを見ながら妻が、なぜ湖になっていないのかとなかなか鋭い質問をしてきた。
確かにインドネシアにある世界最大のカルデラはトバ湖になっているし、日本最大のカルデラには屈斜路湖がある。だから阿蘇もカルデラ湖があっても不思議ではない。
阿蘇の場合は西側(熊本市がある方向)の外輪山の一部が崩れているので、そこから水が流れ出るので湖ができない。
そんな理科の勉強をしてから、阿蘇のもう一つの目的地に車を走らせる。
最近の日課はNetFlixで「Heartland」を観ることなのだが、ある時妻に「馬に乗ったことがある?」と聞いた。セブ島では牛はよく見かけるが、馬は見たことがない(調べると乗馬クラブもある)。
答えはもちろん「ノー」
そこで思いだしたのが草千里の観光用の乗馬。思い出作りに馬に乗ってもらうことにした。
阿蘇中岳の噴煙を背景に草千里を颯爽と馬を走らせるというイメージからはほど遠く、引き手が引く馬の背に乗せられ、のんびりポックリポックリと歩くものだが、それなりに楽しそうだった。
専属カメラマンはでこぼこした草千里を馬糞に気を付けながら撮影にいそしみましたとさ。(続く)