GMRCって何?

セブ州のガルシア知事は、州の教育委員会に公立学校での英語による授業とGMRCを必須科目にすることを検討するように命じたと、セブ・サンスターが報じている。

セブ州の公立学校では、幼稚園から3年生までは母語(セブアノ)、4年生から6年生まではタガログ語、7年生から12年生は英語で授業を受けている。
学年によって授業で使う言葉が変わると子供たちは混乱しているようだ。英語を使った授業をすればこうした弊害がなくなるばかりでなく、英語を使うことで公立学校の生徒たちの能力向上につながるとガルシア知事はいっている。

英語能力の向上は進学や就職に有利に働いているので、ガルシア知事の指摘はもっともだ。一方で母語を大切にすることはフィリピン人としてより重要だろう。マルコス大統領が国語教育の重要性を説いていることもその表れだ。母語と英語をきちんと使い分けられるようになるのが理想だが、実際にはタグリッシュと呼ばれる英語とタガログ語の入り混じった言葉になっている現状もある。

ところでガルシア知事がもう一つ必須とするように求めているのがGMRCだ。
GMRCはGood Manners & Right Conductの略で、日本では道徳にあたるもの。
よき社会人として生きていくためには「良いマナーと正しい行い」が大切ということを教えるのがGMRCだ。

セブ州の教育委員会は、子供たちはソーシャルメディアやビデオ、それにゲームを通じてマナーの悪さを学んでいることを問題視していて、GMRCが教育の場で必要だと考えているそうだ。
まあ、子供は良いことはなかなか覚えないが、悪いことや悪い言葉はすぐに覚えるものね。

日本はいじめ問題がなかなか収まらないので、特別な教育として道徳の授業を行っているらしい。

ゴミやたばこの吸い殻をポイ捨てする人も多い(フィリピンだけでなく日本も)ので、大人にもGMRCは必要ですね。

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