Now everyone can (not) fly

LCCのエアアジア・ジャパンが破産宣告を受けた。負債総額は217億円。新型コロナウィルスによる需要消滅の影響が大きかったようだ。

エアアジア・ジャパンだけでなく、世界の航空業界はどこも営業赤字に陥っていて破綻する航空会社はすでに数社出ている。アジアではタイ国際航空、ノックスクート・タイも破綻している。

昨年末はパイロット不足で欠航を余儀なくされた航空会社があるほどだったが、まさに急転直下、パイロットや客室乗務員、地上職員など多くの人が仕事を失っている。

飛行機好き、旅行好きの私にとっても大変に悲しい一年になってしまった。

エアアジアの本拠地はマレーシアで、機体に書かれている「Now everyone can fly」をキャッチフレーズに、それまで飛行機に縁のなかった人たちにも格安の空の旅を提供してきた会社だ。

エアアジア・ジャパンの拠点空港は中部国際空港なので利用したことはないが、タイ・エアアジアにはバンコクのドンムアン空港からペナン空港まで往復で乗ったことがある。

赤い機体とキャビンアテンダントの赤い制服が印象的だった。座席は清掃しやすい皮製で、前の座席との間隔は狭いが短時間のフライトだったのでそれほど窮屈には感じなかった。

LCCで最も利用したのはセブ・パシフィックで、次に今はピーチと経営統合した全日空(ANA)傘下のバニラ・エア、それにシンガポール航空傘下のスクート。どれも機内の設備はあまり変わらないがキャビンアテンダントは特徴がある。

セブ・パシフィックのキャビンアテンダントはイケイケという印象で、フィリピン人あるあるパターンで客よりもキャビンアテンダント同士の雑談に余念がない。

バニラ・エアとスクートは親会社がどちらも国際的に定評のある航空会社なのでキャビンアテンダントの教育も行き届いている印象だった。

今回エアアジア・ジャパンの破産で、国内のLCCはJAL傘下のジェットスターとANA傘下のピーチ、そして中国の春秋航空傘下のスプリングだけとなった。

LCCは格安で気軽に乗れる航空会社として、コロナ禍の中でも何とか持ちこたえて、Now Everyone Can Fly が一日も早く実現できるように願っています。

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